今回は普段なにげなく目にしている外灯ポールが、
台風や地震などにより倒れてしまい、
重大な事故につながった事例を3つご紹介いたします。
外灯ポールの倒壊事例を3つ。他人事ではありませんよ!
鋼製のポールも永遠にその形を保つことはありません。
いずれは、錆や腐食により寿命を迎えます。
その寿命を迎えた(倒れる)瞬間に、
自分がそばにいたことを想像してください。
鉄の塊です。ただではすみませんね!
そんなことは滅多におこるものでは無いと思っているかもしれませんが、
現実に事故は起こっているのです。
宝くじ(1等)に当たる確率より、被害に合う確率の方が、
あるいは高いかもしれませんよ・・
照明柱に指挟まれ小4女児の指切断。犬のおしっこによる腐食が原因か
女児が指を切断・・、ほんとうにいたたまれない事故です。
筆者も1歳半になる息子がおりますので、この事例を確認したときには、
自分の状況と重ねて考えてしまい、ゾッとしました。
https://bit.ly/2WJL8bP
(情報元:一般社団法人日本公共施設保守点検研究所)より
《内容要約》
2016年大阪府の河川敷で、兄の野球観戦で母と訪れていた小4の女児が座っていたところに、
照明柱が倒れ、地面と柱に手を挟まれる。
左手人差し指切断の重症を負った。
柱は根本がさびて折れており、腐食が原因によるものだった。
★ポイント★
この事例ではそばにお母さんがいらっしゃったようです。
しかし、まさか鉄製のポールが今この瞬間に倒れてくるとは思ってもみません。
自分の立場でもおそらく、この記事を確認するまでは同じ考えであったと思います。
お子様のいるご家庭では、「錆びたポールには近づいちゃダメ!」と、
しっかりと伝えてあげてください。
自分たちが子供のころは、よくポールによじ登ったりして遊んでおりましたよね!
あれから40年・・高度経済成長期に設置されたポールも多いとのこと。
遊び方も変化せざるをえません。
くれぐれも、子供には注意を呼び掛けてくださいね!
他人の子でも見て見ぬしちゃダメですよ!
道路照明灯が折れたことが原因で、通行中の車四台が衝突
車に乗っていれば関係がないということもありません、
間接的に大事故に繋がる可能性があることを知らしめる事例です。
https://bit.ly/2TD2DZ5
(情報元:一般社団法人日本公共施設保守点検研究所)より
《内容要約》
2012年静岡県の国道で、道路照明灯が折れて通行中の車四台が衝突する事故が発生した。
照明灯内部の腐食が倒壊原因とされ、同型の照明灯10基も撤去→交換された。
★ポイント★
この事例で特に注目すべきは、
内部の腐食が主原因であったということです。
一般的に外観から見える部分の錆は塗装などにより隠され、
見栄えとしては綺麗に見えるものが多数あるのです。
内部の錆の進行が見逃されがちです。
一見、新品のように見える外灯ポールも
実は倒れる寸前である場合があり、
絶対に手をまわして子供を遊ばせたり、
押す蹴るなどの外力をむやみに加えることがないように、
十分に注意を払うべきであるということです。
夜間照明灯が倒れ、屋外テニスコートが利用休止に
今回は幸いにもけが人が発生していない事例です。
しかし、テニスコート運営事業者は長期の営業休止と莫大な撤去費用を負担することになります。
(情報元:一般社団法人日本公共施設保守点検研究所)より
《内容要約》
横浜市で屋外テニスコートの夜間照明灯が倒れ、全6面のコートを利用休止することになった。
強風の影響で照明灯が1本のみ倒れたが、専門業者が点検したところ、
全27本の強度が不十分であることが判明した。
撤去と再設置の工事費用総額は、1千万円以上かかると見込まれている。
★ポイント★
この事例では、人に危害が無かったので問題ない!
というこでは済まされないことを教えてくれました。
早期に対策を施さなかったことにより、
莫大な損失を被りました。
もし早期に、あるいは定期的に強度検査を行っていれば、
段階的に差し替えを実施することで利用停止せずとも、
安全に営業継続できたかもしません。
実際に倒れてニュースになってしまえば、、終わりです・・。
ごまかしようはありません!
まとめ
- 1,ポールは腐食する。
- 2,腐食は内部からもおこり見た目にはわからない場合がある。
- 3,子供に近づかせない。もちろん大人も!
今回は代表的な3例を取り上げましたが、
あちらこちらで事故が頻発している現状があります。
また、自身の敷地内で倒壊事故があってもニュースで取り上げられない場合がほとんどです。
私の感覚値ですがおそらく99%は内々に処理されているのだと思っております。
(人身被害は別ですが)
腐食が進む原因は、湿度・塩害・雨漏り・犬の尿など様々です。
高度経済成長期に道路整備に伴って設置された多くの鋼製柱は限界を迎えております。
だったら直ぐにでも取り換えればいいじゃない!とお思いかもしれませんが、
上記事例にもお示した通り、点検・撤去・再設置には莫大なお金が必要となります。
ましてや民間での管理となると予算を当て込むことが難しく、
見て見ぬふりをせざるをえない場合が多いようです。
国も省エネや防災の観点からは補助金を用意していたりしますし、
緊急性は認識しておりますが、いかんせん数が多すぎます。
災害大国日本では、まだまだバタバタとポールが倒壊していくはずです。
少しの注意で事故に巻き込まれるリスクは最小限に抑えることができますので、
この記事をお読みになったあなたは、
少なくとも周りの大切な人に注意喚起していただくことをお願いいたします。
当社では、ポールの撤去・設置施工業者のご紹介や、
あくまで応急処置的な意味合いにはなりますが、
最低限の腐食進行防止措置としての補強工事を実施しております!
まずはお気軽にご相談いただけますと幸いです。