街中に多く設置されている外灯ポールは、設置後約6年から徐々に修理や補強、撤去などの処置が必要な状態となります。しかし、軽微な腐食でも修理が必要なのか、どの程度で処置しなくてはならないのかわからないなどという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、鋼製外灯ポールや防犯灯の補強・修理処置が必要な状態について解説いたします。
外灯ポールは定期的な点検で状態の確認が必要
照明灯や街灯は鋼やアルミなどの素材でできており、雨風や犬の尿などによって腐ったり錆びたりといった劣化を引き起こします。劣化による問題は見た目が悪いだけではなく、倒壊や漏電、感電などが起きる可能性があることです。これらは、第三者を巻き込む大きな事故に繋がり兼ねません。
このような事態を招く前に必要なのは、定期的な点検です。点検にはいくつか項目があり、劣化の状態によって補強や撤去など処置内容が異なります。
簡単な点検はご自身でも行えますが、より詳しい点検や、状況に応じた処置は、専門業者へ依頼するのがベストです。専門業者によるメンテナンスを行うことで劣化の進行を遅らせ、外灯ポールを長期間使用することが可能となります。
点検サイクルはチェック項目ごとに異なりますが、1年ごとまたは2年ごとに行いましょう。設置後10年以降は、3年ごとに専門業者による点検・診断を行うのがおすすめです。
また設置場所による環境はそれぞれ異なり、交通量や気象状況によって劣化の進行具合も変わってきます。犬の散歩コースであったり雨風の影響を受けやすかったり、劣化しやすい環境であれば点検サイクルを早めるようにしましょう。
補強や修理が必要なのはどのようなとき?
鋼製外灯ポールや照明灯のメインテナンスをする場合、部位によってチェックすべき項目がいくつかあります。続いてご紹介する点をご自身でもチェックしてみてください。
外灯ポール全体で注目したいところ
まずは著しい傾きや凹み、変形や孔の開きがないか確認し、これらがあった場合は撤去が必要です。続いて錆びの有無を確認し、薄い錆の場合は塗装による補修、著しい錆の場合は専門業者による診断を行います。超音波厚さ計などによる肉厚測定を行い、必要最低限の肉厚がなければ撤去、肉厚があれば補修が必要です。
他に塗装の傷や劣化があれば、塗装による補修を行いましょう。
柱脚部の状態で注意したいこと
まずはボルト・ナットの緩みや変形、基礎部分のクラックの有無をチェックして補修を行います。続いて、柱脚部のクラックの有無を確認してください。クラックがあれば撤去、判断が難しい場合は専門業者による診断を行い、指示を仰ぎましょう。
また、ベースプレートの変形があれば撤去が必要です。発錆の有無も確認し、薄い錆であれば塗装を、著しい錆であれば専門業者による診断を依頼しましょう。結果によって撤去、または補修が必要となります。
その他の部分で確認が必要なのは
開口部や溶接部のクラックや錆びの有無を確認します。クラックがある場合は撤去が必要となるでしょう。錆がある場合は塗装による補修、著しい錆の場合は撤去となります。蓋の着脱の可否やパッキンの劣化状態を確認し、劣化が確認されれば補修、交換または撤去が必要です。
ポール内面に水が溜まっている場合は水を抜き、止水処置を行います。またポール内面の錆びや肉厚については、ハンマー打撃による音の変化による診断を行います。異常が確認されたら専門業者へ診断・補強を依頼しましょう。
設置後5年以降はランプ交換時に、灯具取付部やY分岐部、アーム接続部、継手部のナットやボルトの緩みやクラックなどの確認が必要です。異常があった場合、補強や補修を行います。
株式会社ストアノの補強工事!発注の流れ
犬の尿や経年劣化による外灯ポールや電柱の倒壊事故はあとを絶たず、怪我や事故、停電、最悪の場合は死に至る可能性は十分考えられます。そうならないためには、毎年の自主点検・診断を怠らず、場合によっては業者による点検・適切な処置をすることも重要です。
しかし、残念なことに建て替えが必要になっても、高額な費用が捻出できずに放置してしまうケースも少なくありません。そこで当社は、低コストで耐久性を維持できる補強工事を実施しております。
対応エリアは全国!
静岡県や山梨県をはじめ東海地方、また東京都、神奈川県など全国どこでも点検や工事の対応が可能です。「身近に良い専門業者がいない」「業者はいるが、工事費用が明朗でなく不安」などといったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
発注の流れ
当社への依頼をご検討中の方に、株式会社ストアノへの発注の流れをご説明いたします。
お問い合わせ
まずは、当社ホームページのお問い合わせフォームまたは、お電話でお問い合わせください。続いて対象物のお写真を、専用アドレスに送っていただきます。
オンライン調査
お送りいただいた対象物を確認、またオンラインにて調査を行います。また、近隣の場合、必要であれば現地の調査も実施しております。
お見積り
調査後に外灯ポールの劣化具合やポールの数、立地などに応じたお見積りをご提示いたします。ここまではすべて無料です。
ご発注現場施工
お見積りをご確認いただき、問題なければご発注ください。その後、スケジュールに合わせて現場施工を開始いたします。
定期点検で状態を把握し、適切な処置を!
外灯ポールは早いものだと、設置から6年ほどで撤去が必要な状態にまで劣化が進行してしまいます。しかしこれは、定期的なメンテナンスを怠った結果によるものだったことが、日本照明工業会の調査によって明らかになっています。
多くの防犯灯や照明灯は、設置後16年以降から約40%に補修が必要な状態となり、26年以降は約40%が撤去が必要な状態へと劣化していきます。
東日本大震災以降、多くの外灯ポールや照明灯の安全性が見直されてきましたが、未だに撤去が必要な状態で放置されているものも少なくありません。酷い劣化状態のものは、倒壊や漏電の危険性が高く、第三者を巻き込む事故が起きる可能性も考えられます。
メンテナンスを行っているつもりでも、点検や補修方法が違えば意味がなくなります。大きな事故を招かないためにも、定期的に専門業者による点検を行いましょう。