鋼製外灯ポールの点検・診断に関する実態調査!腐食状態はどう変わる?

鋼製外灯ポールの点検・診断に関する実態調査!腐食状態はどう変わる?

商業施設や公園、工場やマンションの敷地内など至るところに設置される鋼製外灯ポールですが、老朽化を放置してしまうと、景観が損なわれたり転倒して大きな事故に繋がったりするため危険です。また外観からわかる劣化だけでなく、鋼製外灯ポール内で錆びたりや腐ったりしている可能性もあります。

 

しかし、外灯ポールを設置している事業者さまのなかにも、どの程度の劣化で補修をするべきか、よくわからないという方は少なくありません。そこで今回は、「一般社団法人 日本照明工業会」が提示する点検・診断のチェック項目をいくつかご紹介します。

一般社団法人 日本照明工業会とは

「一般社団法人 日本照明工業会(JLMA)」とは、「一般社団法人 日本電球工業会(JELMA)」と「一般社団法人 日本照明器具工業会(JLA)」が合併してできた団体です。照明用光源や点灯装置、照明器具やそれらの材料などの製造・販売を行う事業ならびに関連団体が会員となり、照明業界の発展や生活における安全性の確保、生活文化の向上を目的としています。

 

また、環境に配慮した省エネ製品の普及や国際活動、防災照明器具の調査研究など、幅広い活動を行っており、業界内では有名です。

劣化の度合いを表すランク

そんなJLMAによると、鋼製外灯ポールの劣化状態の点検・診断は、1年ごとの実施が推奨されています。

 

まずは全体のチェックです。著しい傾きや凹み、変形などがないか、塗装の傷や錆び、孔開きの有無を確認したら、続いて柱脚部分の確認です。ここではボルトやナットの緩みや変形、錆びの有無などを見ます。

 

同様に、開口部やポール内面の点検を2年ごとに行います。これらの点検で、劣化状態にランクが付けられますので、劣化していると判断された場合には、ランクに沿った対応を行う必要があります。

 

劣化した鋼製外灯ポールを放置すると、倒壊や転倒などの大事故に繋がる可能性があります。こうした被害は管理者・設置者による日頃の点検はもちろん、適宜補修などの処置を行うだけでも、未然に防ぐことが可能です。

ランクA

ランクAは危険な状態、またはその可能性がある状態です。処置としては、主に撤去や専門業者による診断が推奨されています。本当に撤去しなければいけないのかどうか迷うのであれば、複数の専門業者に相談しましょう。

ランクB

ランクBは劣化が進行している状態で、塗装などの補修が必要です。その後も1年ごとの定期的な点検をしたり、不具合が生じた場合には専門業者に相談したりなどの対策が必要です。

ランクC

ランクCは軽度の劣化であるため、補修は不要。また、必要な場合も塗装などの軽微なものであるケースが多い状態です。その後も1年、または2年ごとに点検を行いましょう。

日本照明工業会による実態調査の結果は

日本照明工業会では、設置後0〜35年の鋼製外灯ポールの経年劣化を調査しました。調査結果によると、多くのポールは設置後5年までは、特に異常は見られていません。しかし設置後21〜30年で40%、31〜35年で70%以上がランクA(危険)の腐食状態になっていることがわかっています。

 

設置場所や気象条件、交通量などのストレスによって腐食や金属疲労などが発生します。とくに、鋼製外灯ポールの下部は他の部位と比較しても劣化の進行が早いことがわかりました。

 

一方、設置後6〜10年で既にランクAの腐食状態と判断されたものも存在します。設置環境やメンテナンス状況によって腐食状態に大きなバラつきはありますが、定期的な点検や補修を行っていれば未然に防げたものも多数ありました。

 

またランクAの腐食状態は、主に植栽部へ設置された鋼製外灯ポールに多く見受けられます。植栽部は湿潤状態になることが多いため、地際部の腐食状態が進行してしまうようです。これらの対策として、地際部をコンクリートやモルタン、石などで根巻することによって腐食速度を軽減することが可能です。

 

さらに目視で異常がなかったとしても、鋼製外灯ポール設置10年以降は、3年ごとに専門業者による診断を推奨しています。特に、交通量の多い環境や雨風にさらされやすい場所に鋼製外灯ポールが設置されている場合や台風シーズン、地震発生直後などは点検周期や時期を早めることをおすすめします。

補修が必要な外灯ポールは、株式会社ストアノにお任せください!

地震や台風が多く発生する日本では、防災や防犯意識の高まりと共に防犯灯や街頭灯の役割が重要視されています。しかし、自治体や設置施設、店舗では維持・修繕費が高額となることで頻繁に補修や撤去などの対処ができず、倒壊の危険が迫った状態で放置されているケースも少なくありません。

 

もちろん撤去し、新品に変えることが最善の策ではありますが、予算との兼ね合いで困難な場合もあるでしょう。そこで当社では、低コストで安全性と審美性を兼ね備えた補強・修繕工事を実施しております。

当社の施工事例

株式会社ストアノは、過去に静岡県静岡市にある大型商業施設内に設置された、外灯地際部の腐食補強工事を行っています。主に犬の尿が原因となって根元の腐食が進行し、倒壊による第三者災害の危険が想定されていました。

 

そこで、地面下までモルタルを充填して倒壊の危険を回避させると共に、外灯ポールと同様の色合いに合わせ、違和感のない塗装で仕上げをしました。

 

また人通りの少ない早朝から施工することで、営業や交通の妨げにならないよう配慮します。

料金の目安

φ180㎜の鋼製ポールの料金目安は、撤去の必要性はない腐食状態(中程度)で1基98,000円(税別)です。作業費・設置費・その他の雑費などすべて含んだ料金となっています。交通費や電源の有無、現場の施工条件により費用が上下することはありますが、東海エリアを中心に全国同様のお値段でご対応いたします。

 

ご依頼をお考えの方はお問い合わせフォームまたはお電話でお問い合わせください。その後、対象物の写真をお送りいただければ、無料でお見積りを行います。また、必要に応じて現地での調査も可能です。

10年を過ぎたら、専門業者による点検・診断を

鋼製外灯ポールは、1年あるいは2年ごとの自主点検・診断を行いましょう。比較的軽微な表面の処置でも、早いうちから対処することでその後の腐食進行を遅らせることも可能です。

 

また、腐食した外灯ポールの建て替えに躊躇している場合は、一度株式会社ストアノへご相談ください。お客さまの状況や外灯ポールの腐食状態によって、建て替えが必要か堅牢に補強するかの判断をさせていただきます。

 

まずは無料お見積りから、皆さまからのお問合せお待ちしております。

 

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